川崎富作先生との想い出 寺井 勝 Masaru Terai 千葉市立海浜病院 千葉市病院事業管理者 日本川崎病学会 名誉会員 Chiba City Hospital Hospital manager 1986年頃と記憶しますが、当時、川崎病の心臓組織を免疫組織化学染色で解析し、大学の大先輩である川崎富作先生と親しくお話しさせていただく機会が増えていきました。 当時は川崎病の治療法がなく、厚生省の班会議、日本小児科学会や日本小児循環器学会、そして日本川崎病研究会において、原因、治療に関して激論が交わされました。冠動脈瘤を合併した多くのこどもたちと出会うことで川崎病をライフワークと位置付け、川崎病の臨床と研究を始めました。 それから30数年、いつも川崎先生は私たちの研究成果に関心を持っていただき、激励してくださいました。30数年前に他界した大正生まれの父とも年齢が近く、父のような存在でもありました。心より感謝申し上げます。 たくさんの川崎先生との想い出があります。なかでも、2002年の春、中国雲南省の昆明(Kunming)に同行させていただいた旅の記憶が強く印象に残っており写真を添付いたしました。昆明における川崎先生の講演、患者相談会、昆明小児病院の方々との会食会など懐かしく思い出されます。また、奥様と仲睦まじく手を繋いで歩いておられたお姿も記憶に残っております。川崎富作先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。 Dr. Kawasaki in photos KD meeting in Kunming, 2002 Drs Kawasaki, Shulman, McCrindle, Saji, 2014, Tokyo Mrs Kawasaki singing in Kunming, 2002 With Dr Kawasaki in Kunming, 2002 無断転載を禁じます All rights reserved.